わかる!

日本一やさしい中学英語

 

014 主語と述語が文の始め

 

このブログは、中学校の英語の授業がよくわかる、日本一やさしいブログです。

 

 

 

今回の内容

 ①日本語はことばのならべ方がけっこう自由

 ②英語は単語のならべ方が決まっている、なぜ?

 ③練習問題

 

 

①日本語はことばのならべ方がけっこう自由

 

この絵の説明をする文は、

 

 

 

1 お母さんは絵を描きます。

2 お母さんは描きます、絵を。

3 絵を描きます、お母さんは。

4 絵をお母さんは描きます。

5 描きます、お母さんは絵を。

6 描きます、絵を、お母さんは。

この6通り、どの順番でならべてもOKです。

 

 

 

お母さんは/絵を/描きます

のように文を分けることを

文節(ぶんせつ)に分ける

と言います。

 ことばのならべ方が自由とは、正確には

文節の入れ替えが自由

ということです。

 ただし、わかりやすさには差があります。日本語では主語は文の始め、述語は文の終わり、がいちばんわかりやすい文です。なので、そのようになっていない、2.3.5.6の文には「、」がついています。

 

 

 

②英語は単語のならべかたが決まっている、なぜ?

 「が、は、を」などの単語がないから

です。

 「が、は、を」は助詞(じょし)ということばのグループです。他には「も、と、へ」などがあります。

 「お母さんは絵を描きます」という文は、「お母さん+は」の形を変えなければ、文節をどんな順番でならべても主語が「絵」になることは絶対にありません。

 助詞があるおかげで、日本語は順番がけっこう自由で、思いついたまま単語を口に出すだけでも、何とか文になってしまう、

そういう便利な点があります。

 ところが、英語には助詞がありません。ということは、さっきの6つの文が、

 

1 お母さん 絵 描きます。

2 お母さん 描きます 絵。

3 絵 描きます お母さん。

4 絵 お母さん 描きます。

5 描きます お母さん 絵。

6 描きます 絵 お母さん。

 

こういう状態で、名詞と動詞だけがならんでいるということです。

ただ単語がならんでいるだけでは、「お母さんは絵を描きます」と伝えたいのだということは、

この絵を見ない限り、無理です。

助詞がないということは、

主語や述語の目印がない

ということだからです。

 

そこで英語はならべかたの順番をきっちり決めました。その順番が、

「主語+述語+そのほかの部分」

です。

「お母さんは絵を描きます。」の主語は「お母さんは」、述語は「描きます」です。

お母さん=mother、絵=pictures、描きます=draws

 

My mother draws pictures.

お母さん+描きます+絵

主語+述語+その他の部分

このような順番で書かないと意味が通じません。

※ 「My = わたしの」この文は「世の中の全ての母親とは絵を描くものだ」という意味ではなく、自分の母について書いているので「My わたしの」という単語をつけています。

 

③練習問題

以下の文を英語のルールに従って、「主語+述語+その他の部分」にならべかえてみましょう。

サルがバナナを食べています。

イヌが公園を走っています。

チョウが庭を飛んでいます。

トラックが荷物を運んでいます。

家の門がきれいになりました。

星が今夜は輝いています。

 

まずは、助詞と「。」を取ってしまいます。

 

 

サル バナナ 食べています

イヌ 公園 走っています

チョウ 庭 飛んでいます

トラック 荷物 運んでいます

家の門 きれい なりました

星 今夜 輝いています

 

 

 

ならべかえると、

サル 食べています バナナ

イヌ 走っています 公園

チョウ 飛んでいます 庭

トラック 運んでいます 荷物

家の門 なりました きれい

星 輝いています 今夜

これが正解です!

 

 

今回は、

 ①日本語はことばのならべ方がけっこう自由

 ②英語は単語のならべ方が決まっている、なぜ?

 ③練習問題

英語は「文の始めは主語と述語」という勉強でした。

 

このブログを読めるだけの日本語の力があれば、

だれでも英語はできるようになります。

あせらず、ゆっくり、休まずに、

一緒に勉強しましょう!