わかる!
日本一やさしい中学英語
012 a と an は省略しない
このブログは、中学校の英語の授業がよくわかる、日本一やさしいブログです。
今回の内容
a と an は省略しない、なぜか?
「数えられない」という考え方
名詞にはたくさんの意味を持っている単語があります。
たとえば “song” には、
「歌」という意味の他にも、
「鳥のさえずり」や「虫の鳴き声」、
「歌うこと」という意味もあります。
そしてそれぞれの意味ごとに、
「数えられる」「数えられない」
という区別をします。
「歌」は1曲、2曲と数えられます。でも「鳥のさえずり」や「虫の鳴き声」は、ウグイスやツクツクホウシのように決まったフレーズがあったとしても、長さや音程もまちまちで、1曲、2曲と数えたりしませんね。なので「数えられない」と考えます。
CとUは目印
辞典には「数えられる」「数えられない」の目印が書いてあります。
数えられる意味にはC、数えられない意味にはU、がついています。これは、
Countable(数えられる)
Uncountable(数えられない)
という単語の頭文字です。
「数えられる」の基準
一つ一つが独立していて、決まった形や大きさのあるものは数えられるものです。
決まった形や大きさがなくて、容器を使わないと数や量を測れないものは数えられないものです。
数えられるものは、人間、動物、植物、家具や道具などです。
数えられないものの代表は液体です。水、牛乳、コーヒー、ペンキ、ガソリン…どれも入れ物に入れないと測れません。
どのように使い分ける?
数えられる意味、たとえば “song” を「歌」という意味で使うときには、1曲ならば “a song ” とします。2曲以上ならば “songs” です。
数えられない意味、「鳥のさえずり」、「虫の鳴き声」、「歌うこと」という意味で使うときには、数えられないのですから、”a” をつけることもないし、”s” をつけて複数形にすることもありません。
「省略OK」はどうして困る?
“a, an” の省略OKというルールにしてしまうと、
“song” というつづりを見たときに、
・「1曲の歌」という意味で “a” が省略されているのか?
・「鳥のさえずり」とか「虫の鳴き声」という意味だから “song” なのか?
わからなくなってしまいますね。そこで、
名詞が数えられる意味で使われているときには、
単数形ならば “a, an” は省略しない
というルールがあるのです。
今回は、
a と an は省略しない、なぜか?
というお話でした。
このブログを読めるだけの日本語の力があれば、
だれでも英語はできるようになります。
あせらず、ゆっくり、休まずに、
一緒に勉強しましょう!