わかる!
日本一やさしい中学英語
011 a と an(冠詞)
このブログは、中学校の英語の授業がよくわかる、日本一やさしいブログです。
今回の内容
① a と an はどうやってできたか?
② a と an はどう使い分ける?
① a と an はどうやってできたか?
単数の名詞の前には「1」を表す “one” をつけて、
one teacher
(一人の先生)
one dog
(一匹のイヌ)
one bag
(一つのかばん)
としてもOKです。
でも現代の英語では、「1」を表すのには “one” よりも、
a と an
の方がよく使われています。
この2つは冠詞(かんし)というグループの単語です。
この二つの単語は、
どちらも “one” から生まれました。
“one teacher” を早口で言うと、
「アン ティーチャー」
のように聞こえます。聞いている方も、
「アン ティーチャー」
で、「一人の先生」だとわかるので、
じゃあ、いっそのこと、
単語のつづりそのものを短くしてしまえ!
ということで生まれたのが “an” です。
an teacher
(一人の先生)
an dog
(一匹のイヌ)
an bag
(一つのかばん)
このように「単数の名詞には “an” をつける」という時代もありました。
さらに月日は流れ、ことばもまた変わります。
今度は、
“an” も短くしてしまえ!
ということで “a” が生まれたというわけです。
ところが、英語のネイティブスピーカーは、
母音(ぼいん アイウエオのこと)を
連続して発音するのが苦手
なんです。
なので”a”が前にあると発音しにくい単語があります。
たとえば、
aunt
おばさん
“a aunt” では発音しにくいので、
今まで通りに “an aunt” にしよう
ということになりました。
② a と an はどう使い分ける?
最初の音が母音の単語の前には → a
それ以外の単語の前には → an
最初の「音」というところがポイントです。
最初の音が母音の単語は、ほとんどが最初の「文字も」母音です。
例
apple(リンゴ), ice cream(アイスクリーム),
uncle(おじさん), egg(たまご), onion(タマネギ)
”an”をつけると、
an apple(一個のリンゴ)
an ice cream(一つのアイスクリーム)
an uncle(一人のおじさん)
an egg(一個のたまご)
an onion(一個のタマネギ)
※でも、最初の文字が母音でないのに発音は母音、
という例外の単語もあります。
例
hour(時間) 最初の音は「ア」[a]
12時まであと1時間
an hour(アン アワー)
単語の最初の音が母音(アイウエオ)なら”an”で
最初の「音」が母音(アイウエオ)でなければ、
a teacher
(一人の先生)
a dog
(一匹のイヌ)
a bag
(一つのかばん)
このように使い分けているのが現代の英語です。
今回は、
① a と an はどうやってできたか?
② a と an はどう使い分ける?
この2つについてのお話でした。
このブログを読めるだけの日本語の力があれば、
だれでも英語はできるようになります。
あせらず、ゆっくり、休まずに、
一緒に勉強しましょう!