わかる!
日本一やさしい中学英語
005 主語はどこ?主語はある?
このブログは、中学校の英語の授業がよくわかる、日本一やさしいブログです。
今回の内容
①主語は「~が」だけじゃない
②主語は文の始めとは限らない
③主語がない文もある
①主語は「~が」だけじゃない
主語は文の中の「だれが、なにが」の部分
であると前回、勉強しました。
では、この文の主語は何でしょうか?
お母さんは絵を描きます。
「~が」がない文も日本語にはあります。
この文の主語は?
「お母さんは」です。
ぼくもギターを弾きます。
この文の主語は?
「ぼくも」です。
「~が」だけでなく、「~は」や「~も」も主語になることがあります。
「~は」や「~も」は「~が」とどう違うか?
「~が」は、他の人はあまり視野に入っていません。
お母さんが絵を描きます。
この文はお母さんだけに注目しています。他の人のことは全くわかりません、と言うよりも、他の人がいるのかさえわかりません。
それに対して、
お母さんは絵を描きます。
この文は、他の人は別のことをしている中で、お母さんは絵を描いている、そんなニュアンスがあります。
「~も」は、他にも同じことをしていることが前提の文に使います。
ぼくもギターを弾きます。
この文の絵では、ぼくのとなりにお父さんらしき人がいます。お父さんだけでなく、ぼくもギターを弾きます、ということです。
②主語は文の始めとは限らない
日本語では、主語は文の始めにあるとは限りません。
お母さんは絵を描きます。
この文は、3つの部分でできています。主語は「お母さんは」です。
お母さんは/絵を/描きます。
そして、その3つの部分を入れ替えることができます。
入れ替えてみると、
お母さんは絵を描きます。
お母さんは描きます、絵を。
絵を描きます、お母さんは。
絵をお母さんは描きます。
描きます、お母さんは絵を。
描きます、絵を、お母さんは。
こうなります。
流れが自然ではなくて、「、」がないとわかりにくい文もあります。
でも、
「絵がお母さんを描く」
という変な意味に変わってしまう文はありません。どの文も、
お母さんが絵を描いている、というこの絵の状況は伝わります。つまり、
日本語はことばのならべかたが自由で、
主語が文の始めにあるとは限らない
のです。
また主語がわかりにくい文にはこのような例もあります。
(あなごではなく)たまごがわたしは好きです。
この文の主語=わたしは
サーモンはぼくがもう食べました。
この文の主語=ぼくが
このように、文の始めにある「~が」や「~は」が主語でないこともあります。
つまり、日本語では、
・主語は必ずここにある、という場所が決まっていない
・このことばがついていればそれが必ず主語、という目印がない
のです。めんどうですが、文の全体を読んで、その内容から主語を見つけ出さなくてはいけません。
③主語がない文もある
日本語には、言わなくてもわかることは省略してもかまわない、というルールもあります。
ファーストフードの店で注文を聞かれて、
「ホットコーヒー。」
と言えば、それは、
「わたしはホットコーヒーを注文します。」
という意味なのだ、とわかってもらえますよね?
同じように、タクシーの運転手から、
どちらまでですか?と聞かれて、
「東京駅まで。」
と答えれば、それは、
「わたしは東京駅まで行きたいです。」
とわかってもらえます。
どちらの文も主語の「わたしが」は言っていません。それでもコミュニケーションが成り立っています。
このように、「だれが、なにが」の
主語の部分を言わなくても話が通じるときには省略OK、
それが日本語の特徴です。
今回は、
①主語は「~が」だけじゃない
②主語は文の始めとは限らない
③主語がない文もある
この3つの点について勉強しました。
このブログを読めるだけの日本語の力があれば、
だれでも英語はできるようになります。
あせらず、ゆっくり、休まずに、
一緒に勉強しましょう!